風の時代の賢い生き方

風の時代の賢い生き方を記します。この通り行動すれば、必ず人生は幸福になります。

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「痴漢をされたら安全ピンで痴漢の手を刺しましょう」がナンセンスな理由。やらないほうがいいに決まってる。

はい!こんにちはー!
今、「痴漢されたら痴漢の手を安全ピンで刺しましょう」
というサジェスチョンが話題になってますけど、「やらないほうがいい」と思ってます。その理由は超シンプルなのですが・・・

 

こんなことで「賛否が起こっちゃう」ところが世の中の面白いところですよね!
人って、やっぱり人それぞれ、前提やIQやイデオロギー等価値観が全然違いますよね!
なので、私がこれから書くことも「くりりんはこう思ってる」という数ある多くの価値観の中の1つに過ぎないってことだけどねw

社会のルールは「違法行為には合法の範囲内で対処しましょう」です。「目には目を」とかいう古典的な法典で社会が回ってるわけではありません!

ええと、この「痴漢されたら痴漢の手を安全ピンで刺しましょう」というのは、

・痴漢という違法行為に対して、
・安全ピンで刺すという暴行罪の要件になりうる違法行為(または違法性の高い行為)で対応しましょう

というサジェスチョン(提案)なのですよ。

これって、社会のルールとしては、すごくナンセンスな提案なのですよ。
なぜならこれは「(痴漢という)違法行為に対しては、(安全ピンで刺すという)違法行為で対応してもいいじゃん!」という論理が根底にあるからです。

でも社会のルールとしては、「違法行為に対しては、合法の範囲内で対応しましょう」というのが大前提で回ってますよね!
これ、意外と知らない人が多いのでびっくりしてます、正直w
もしかすると知らないというよりも、感情論で「いいじゃん!」とか流されちゃう消費社会のバビロン人特有の頭の悪い判断があるから「安全ピンでドンドンぶっさせ!!」とか言っちゃう人がいるわけですよ。


たとえば、「道でAさんがBさんにいきなり殴られました。Aさんは殴られたからBさんに殴り返しました。」
というケースの場合、AさんもBさんも違法行為の暴行罪が適用されうるわけです。
「Bさんのほうが先に手を出したので、Bさんの方が悪い!殴られた側のAさんは悪くない!」とはならないのが、私たちが生きている社会なのですよ。

なぜかというと、

・AさんがBさんにいきなり殴られました(違法行為)

・AさんはBさんを殴り返しました(違法行為で対応)

両方違法行為なのですよ。Aさんは違法行為に対して、違法行為で対応しちゃってるわけですよね。感情論では「BさんがいきなりAさんを殴ったんだから、Aさんは悪くない!」とか思っちゃう人もいるかもしれませんけど、”Aさん「も」悪い”のですよ。だって、違法行為しちゃってるから。

この場合、私たちが生きるこの社会ではどう対応すればいいのかというと、

・AさんがBさんにいきなり殴られました(違法行為)

・Aさんは警察に通報し、Bさんを逮捕してもらい暴行罪で起訴してもらうことにしました!(合法の範囲内で対応)

違法行為に対しては、合法の範囲内で対応しないといけないわけですよ。
法律が守ってくれるのは、法律を守ってくれる人だけなのが大原則だから。


だから、「目には目を」とかいう「やられたらやり返す」というのはこう理解しないといけなくて、
違法行為に対しては合法の範囲内で国家が設定してくれる制度を使ってやり返さないとダメなのですよ。それが私たちが生きる社会のルールだからw至極当たり前のことです。「目には目を」とかいうのはハンムラビ法典という私たちが生きるずーーーーーーーーっと昔の法典なので、現代社会には一切通じませんw


で、痴漢の話に戻すのだけれど、
痴漢されるのは多くの場合女性で、痴漢をするのは多くの場合男性なので、
以下のように例に出すけど↓(ちなみに痴漢をする女性も、痴漢をされる男性もいますよ。でもそんな細かい話がこの記事の趣旨ではないので割愛ね。あくまで例だから。この世はゼロヒャクじゃないのでナンセンスな反論はしてこないでね♡)

・女性が男性に痴漢をされる(違法行為)

・女性が男性を安全ピンで刺す(違法行為)

ってこれ完全に違法行為に対して違法行為で対応しちゃってるので、
この社会のルールではアウトなのですよ。完全に。


だから、なぜこれに賛否が起きているのかよくわからないのですよ・・・
賛成なわけないじゃん?


でもねでもね!!!!!


この社会って、違法行為なんだけど「場合によっては例外もあるよ!!!」
ということがたくさんあるわけじゃないですか!!!!

その1つが「正当防衛」で、
「違法行為に対して、違法行為で返すんだけど、明かに違法行為でした返せない合理的理由があるんだったら、違法行為で返すのも仕方がないよね!!!」っていう例外規定をちゃんと法律では設定してくれているのですよ。

 

で、実はこの「痴漢安全ピン」の場合でも、「痴漢されて安全ピンで刺すのは正当防衛が成立するかもよ!」という法律の専門家の意見もあるみたいなのよ!

 

 

痴漢された安全ピンで刺すのは違法だけど、正当防衛が成立する可能性が高い

この件に関して、弁護士法人ASK市役所通り法律事務所の伊藤 諭(いとう・さとし)弁護士が「正当防衛が成立する可能性が高いよ!」と言っているのです。

https://news.goo.ne.jp/article/bengoshi/life/bengoshi-topics-9680.html

若干の出血を伴う程度の安全ピンの攻撃は正当防衛の可能性が高い

痴漢を安全ピンで刺す場合、正当防衛になるのでしょうか?

刑法上の傷害罪が成立するには、一般的には『人の生理機能に障害を与えること、または人の健康状態を不良に変更すること』(生理機能障害説)とされています。
他人を安全ピンで刺すことによって刺し傷ができれば、傷害罪が成立します。仮に傷ができない場合であっても暴行罪は成立します。しかしながら、この行為が、自らに降りかかっている『痴漢』という不正な行為から身を守るため、やむを得ずしたものと評価されれば、正当防衛となり、違法ではなくなります。

痴漢行為の態様や安全ピンでの攻撃の程度、周囲の状況などからケースバイケースであるとは思いますが、通常は、痴漢という重大な身の危険に対して、若干の出血を伴う程度の安全ピンの攻撃であれば、正当防衛が成立する可能性は高いと思われます。

 なので、痴漢をされて安全ピンで刺したとしても、違法性を問われない可能性もある!ということですし、その可能性は高いということです。

でもね!!
それでも「痴漢をされて安全ピンで刺す」というのは私は反対なのですよ。

安全ピンで刺すことは結局女性側が違法性をコスト負担するという要素が増えるだけで何の解決策にもならない。同じコスト負担するならやっぱり「叫ぶ」というコスト負担をするほうがコストも低いし、プロフィットも高いだろう。

でね!!!

違法行為に対して、違法行為で返す!っていうのは社会のルール的にも論外なので私は反対なのです。
でも、正当防衛の可能性も高いので、やっぱ安全ピンで刺してもいいじゃん!
っていう人もいるかもしれないので、100歩譲って、安全ピンが100%正当防衛になります!という状況ができたとしましょう。
それでも、私は反対なのですよ。

それで、痴漢する男性は痴漢をやめるのか?

という話なのですよ。

結局、痴漢という犯罪行為をする人って「こんな行為をしても女性に迷惑をかけるだけで、逮捕もされるしどう考えても割に合わない」のですけど、そんなことをやっちゃうような一部の男性がやってるわけじゃないですか。

どう考えても、「逮捕」が抑止力であり、痴漢をする男性の行動を止める唯一の方法になってるわけですよ、現状。
で、「安全ピンで刺しても刺さなくても、”この人痴漢です””と名乗り上げること」が、今のところの唯一の痴漢の解決策になってるわけですよね。
「安全ピンで刺す」というくだりはあってもなくても叫べば一緒じゃね・・・?と思うわけですよ。


じゃあ、「違法行為を行う」というコスト負担を女性に増やす「安全ピンで刺す」という行為はないほうがいいと思いません?
だって、痴漢という違法行為に対しては、「叫ぶ」という解決策があるわけだから。

で、結局なぜ「安全ピンで刺す」とかいう議論が出てきたのかというと、
「叫べない痴漢被害女性がいる」という文脈で出てきてるわけですよ。
叫べない女性がいるから、叫ぶ以外の解決策として「安全ピンで刺す」ということを、誰かが新しい痴漢の解決策として、サジェスチョンしてるわけですよね。

ここでもう一度考えたいのが、「安全ピンで刺されたからといって痴漢は痴漢をやめるのか」ということなのですよ。
さっきも言いましたけど、「痴漢行為をしても女性に迷惑をかけるだけで、逮捕もされるしどう考えても割に合わない」行為をする男性が「安全ピンが痛いから痴漢をもうやめよう!」とはならないと思うのですよ・・・・( ;∀;)
おそらく、次の被害者が生まれるだけなのですよ。その男性はおそらく「安全ピンで刺してこない次の女性をねらう」だけなので。

で、何よりも怖いのが、「安全ピンで刺した女性が、男性に逆恨みされるリスク」なんですよね。
そもそも痴漢行為をしちゃう男性は、良識ある社会人の常識とは違う価値観を持っているからそんなことをしてしまう人なわけで、「「安全ピンで刺されて痛いから逆恨みする」という理不尽な考えにいたってその女性に危害を加える」という事態が容易に想定できるのです。。。

”「安全ピンで刺す」という手段は、
効果は微妙なんだけど、女性は「違法行為を行うリスク」+「男性に逆恨みされるリスク」を負う”とかいうめちゃくちゃナンセンスな「ハイリスクローリターン」な解決策になっちゃってるわけですよ。


ちょっと図にしてみると↓

  叫ぶ 安全ピンで刺す 叫ぶ+
安全ピンで刺す
男性に対して
生み出す効果
逮捕 一時的な肉体的痛み 一時的な肉体的痛み
逮捕
有効性 ×
女性のコスト負担 叫ぶ 違法行為を行う 叫ぶ
違法行為を行う
女性のリスク 恥ずかしい 男性に逆恨みされる 恥ずかしい
男性に逆恨みされる

 

で、「安全ピンで刺す」という手段をしてもしなくても「叫ぶ」ことで、効果はあるわけなので、被害女性側のコスト負担だけ増やす「安全ピンで明日」という方法を推奨する余地も意味も一切ないわけです。

だから、私は反対しているのですよ。


ちなみに、私は人が迷惑になっていて、世の中にとって何の役に立たない行為に関しては、ドンドン厳罰化して「そこまで厳罰ならやめておこう」という人を増やすのが一番いい解決策だと思っています。

 

だから、はっきり言って痴漢は軽犯罪ではなく、重犯罪にしちゃえばいいと思うのですよ。それで全員の痴漢をする人の手が止まるわけではないのがこの社会ですけど、
確実に痴漢をする人が減るはずです。それで被害者が1人でも多く減らせるならそれをすべきだと思います。

痴漢なんて、される側にとっては迷惑以外の何物でもないし、人によいっては深い心の傷を負う極めて愚かな行為ですよね。
そんな行為をしたところで、世の中にポジティブなものは何も生まれてないわけですよ。だったら、厳罰化しちゃえばいいじゃないですか。


何度も言うけど、この世はゼロヒャクじゃないので「冤罪のリスク」ももちろんあるけど、それは別の議論でやるものですよ(*^_^*)


まとめると、

★「痴漢されたら痴漢の手を安全ピンで刺しましょう」はやらないほうがいい。

★違法行為に対して違法行為で対応することを正当化する理由はない。

★仮に正当防衛だとしても、「安全ピンで刺す」という行為は、あまりに女性のコスト負担が大きい割に効果は低い

★「叫ぶ」以外に今のところ有効な解決策はない


★「痴漢されたら安全ピンで痴漢の手を刺しましょう」で賛否が起こる・・・そういう感情論や同調圧力にすぐ流されちゃうところが消費社会っぽいなぁ・・・と!


本日はここまで!

seeya(^^)/♡p

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