風の時代の賢い生き方

風の時代の賢い生き方を記します。この通り行動すれば、必ず人生は幸福になります。

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リア充アピールSNS投稿が”自己顕示欲の塊"に見えてしまう人は遅れてる。SNS投稿に対する価値観をアップデートしよう!

インスタやtwitterで洪水のようにあふれているリア充アピール写真や文の数々。
すると「若者の自己顕示欲が高まってる」とか「自己顕示欲爆発させてんじゃねーよw」と思う人がちらほらいるのですが、


違う、これが新時代のコミュニケーションなんだよ
もしそれを「自己顕示欲の塊」としか見えないなら
アップデートしたほうがいいよ!
っていう話をします。

 



■自己顕示欲発散を許容される人とされない人。同じ投稿でも人によって「自己顕示欲判定」が変わる



「自己顕示欲の塊だな」という表現は、
「お前は自己顕示欲発散するなよ」っていうことを暗に意味する
ネガティブな使われ方をされますよね。


「自己顕示欲の塊」に見えるSNS投稿の特徴というのは、

 

SNSで見ると「自己顕示欲がすごそう……」とゲンナリする写真TOP10|「マイナビウーマン」

●第1位/「自信たっぷりな自分撮り」……60.0%
○第2位/「自分のコーディネートの写真」……35.0%
●第3位/「友だちは微妙な顔なのに、自分だけかわいく映った写真」……26.8%
○第4位/「恋人とのツーショット写真」……25.7%
●第5位/「高級レストランの食べ物の写真」……23.2%
○第6位/「ペットと自分、どちらもかわいく映ったツーショット」……18.6%
●第7位/「キラキラにデコした写真」……17.1%
○第8位/「風景や物の写真にさりげなく恋人が映り込んでいる」……16.8%
●第9位/「勉強会などに参加した写真」……14.6%
○第10位/「自分が作った料理やお菓子の写真」……12.9%

世間はこう思っているようだが。。。

たとえば、メチャクチャ有名な女優さんが「恋人との2ショット」を撮って
いいね!をめちゃくちゃ集めててもおそらくほとんどの人は「何とも思わない」んだけど、
身近な友人とかが同じことをしていいね!を集めてると「コイツ自己顕示欲高いな」と思う人が増えちゃうわけ。

でもさ、有名人だろうが一般個人だろうが、
「誰かに私を見て!」っていうのは紛れもなく「自己顕示欲」なんだけど…
でも、「誰がSNS投稿をするか」で、「自己顕示欲判定」って変わるじゃん?

 

なぜか個人間のSNS投稿は「お前自己顕示欲高いんだよ!=君は自己顕示欲を見せちゃいけないよ」と思われちゃうわけです。要は「自己顕示欲発散を許容されない」ってことw

でも有名人とかだったら「自己顕示欲が高い」とはなりづらい。
そもそも「自己顕示欲を出してる」とも思われづらい。

その差はなに?

これって単純に「権威の差」だと思うんですよ。

アイドルが料理投稿してても「お前自己顕示欲高いな」とはなりにくいじゃん。
でもなんか一般人のOLが料理投稿しまくると「なにこいつ」って思われるわけじゃん。
それはアイドル=「見られる道のプロ=権威」があるから、
みんなの「自己顕示欲発散許容度」が上がってるからだと思うんだよね。

政治家が政治的ツイートしても批判はあっても「お前自己顕示欲高いな」とはならないじゃん。でも一般人のアカウントがわけわかんない政治的発言とかネトウヨ的な発言してるとさ「なにこいつ」ってなるわけじゃん。
これも政治家=「政治の権威」だからなんだから、
みんなの「自己顕示欲発散許容度」が上がってるからだと思うんだよね。


要は、「権威と自己顕示欲許容度は比例の関係にある」ってこと。でもこれって・・・古い価値観なんですよ・・・

 

 

■10代20代にとってのSNS投稿は日常会話と同じ。でもそれは30代以降の層にとっては違う。

 

権威と自己顕示欲許容度は比例の関係にある

の裏側には、

しょーもない奴はSNS投稿(情報発信)してんじゃねえよwww

という暗黙のメッセージのようなものがある。

 

でも実は、

「権威と自己顕示欲許容度は比例の関係にある」というのは実は

若い世代間にはあまり見られない。

 

なぜなら、
「個人がSNSで情報発信すること」が当たり前だから!

そして彼らにとって「いいね!」は「やぁ」くらいの感覚なのだ。

実は、「自己顕示欲が高い」判定をするのは、
30代以上の人間であることが多い!!

 このデータを見てほしい。

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~「メディア定点調査2017」から見るソーシャルメディアのいま~ メディア環境研究所 メディア定点調査連載コラム① |コラム|博報堂DYメディアパートナーズ

 

10代20代の層は「SNSが自分の暮らしに必要」と6割以上が答えているのに対して、
30代以上は3割台に落ち込んでくる。


そう。
10代20代にとってコミュニケーションの中心がSNSなのに対して、
30代以降の層はコミュにケーションの中心がSNSではない!!
のだ。

 

10代20代にとってのリア充アピールSNS投稿は「今日こんなことがあったよ!」というコミュニケーションの一部であり、
30代以降がクローズドな飲み会とか友人との遊びの中で行う「こういうことがあったよ」という日常会話をするのとほぼ変わらないのだ。


だから、30代以降にとってリア充アピールSNS投稿は「わざわざ投稿するもの」という感覚があるのである。

 

つまりまとめると↓

<10代20代にとってのリア充アピールSNS投稿>
日常会話と変わらない、日々のコミュニケーション
→権威があってもなくても「自己顕示欲発散許容度」は一定

<30代以降の層にとってのリア充アピールSNS投稿>
日常会話とちょっと違う「わざわざ投稿するもの」
→権威と自己顕示欲発散許容度が比例の関係に
権威がないと「おまえなんかが投稿するな!」と「自己顕示欲高い判定」を受ける

 

つまり、よくおじさんが「最近の若いやつらは、自己顕示欲が高いな」と文句を言うのは、この「SNSの感覚の差」によるところが大きいのだ!


ではなぜ、(とくに)30代以降の層は「わざわざ投稿する」人に「権威」がないと、
「自己顕示欲発散許容度が下がる=おまえはそんな投稿してんな!!!!!」
となるんだろう?

 

■権威がないと情報発信できない時代の感覚からアップデートできていない

そう。表題の通りだ。

30代以降の層というのは、
2006年頃mixiというSNS、個人投稿メディア「ブログ」が流行する前には、
今でいう成人18歳を迎えてしまっている層なのだ。

それ以前の時代は、

権威がないと情報発信できない時代

だった。

権威があるから、テレビや新聞などのオールド・マスメディアに情報発信をできた。
だから、「情報発信してもいい人=権威がある」という風な刷り込みを
受けて育った世代なのだ…

でも今は権威がなくてもいくらでも個人で情報発信ができて、
自ら権威を作ることができる時代なのだ。

むしろ、オールドメディアに出ている人よりも、個人のYouTuberのほうが
影響力を持つ時代…
本を書いている人よりも、個人ブログのほうが閲覧数を稼いでいるような時代なのだ。

情報発信することならだれでもできる時代に、
情報発信すること自体に何の付加価値もない。
繰り返し言うようだが、10代20代の新しい世代にとってのSNS投稿は「わざわざ投稿するもの」ではなく、「日常会話」と変わらないほどのものなのだ。


もし情報発信をすることで付加価値を生みたければ、情報発信をしてフォロワーやブログ閲覧数やエンゲージメント数を稼いでこそ価値がある時代なのだ。

だから個人のリア充SNS投稿を見て「自己顕示欲が高いな」と思ってしまうのは、
30代以降の層が、とっくの昔になくなったはずの「情報発信をする人=権威がある」という幻想をいまだに追いかけて、時代の流れに脳内をアップデートできていないことの裏返しなのだ。

しょうもなくても、すごくても、
イケててもイケてなくても、
誰でも情報発信できる時代。

リア充アピールに映ってしまうのは、
アップデートできていない脳内がそう変換してしまうからであって、SNS投稿はその人の権威に関係なく「ただの日常の出来事の垂れ流し・日常会話の延長」に過ぎない。

もちろんその投稿内容に関して議論があることは当然なのだが、
そこに「自己顕示欲どうのこうの」という議論は発生してこないはずなのだ。

かくいう私も30歳を超えてます…
たまに「こいつ自己顕示欲すげえな」って思っちゃうSNS投稿を見ちゃいますけど、
私の脳内が古いだけなんですよね…
今日からアップデート!

 今日はここまで!
本日もお読みいただきあざました(*´з`)